
教育実習の電話は時間帯が重要!避けるべきか迷うポイントを解説
教育実習の受け入れ先への電話は、実習生としての第一印象を決める非常に重要なステップです。「何時ごろがいいのか」「遅い時間や土曜日は避けるべきか」と悩んで、受話器を持つ手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、教育実習の電話は相手の勤務時間内かつ、授業や業務が落ち着いている時間帯にかけるのが鉄則です。小学校・中学校・高校であれば、授業が終わったあとの「16時〜17時」が最も適しています。一方で、17時以降の遅い時間や、お休みの土曜日に電話をかけるのはマナー違反となるため、絶対に避けるべきです。
この記事では、校種別のベストな連絡時間や、絶対に避けてほしいNGな時間帯、そのまま使える会話例文まで詳しく解説します。これから実習先へ連絡を入れる予定の方は、ぜひ参考にしてください。
教育実習の電話は何時ごろがいい?校種別の最適な時間帯
教育実習の電話をかける際、最も気をつけたいのが「相手の状況に合わせた時間帯を選ぶこと」です。学校や園の種類によって、先生方が落ち着いて電話に出られる時間は大きく異なります。自分の都合だけでかけてしまうと、忙しい先生方の業務を妨げてしまうことになります。それぞれの校種における最適な時間帯をしっかり把握しておきましょう。
小学校・中学校・高校に電話する場合のベストな時間
小学校、中学校、高校へ電話をかける場合、最もおすすめなのは「16時〜17時」の時間帯です。何時ごろがいいかと迷った際は、この時間を狙うのが一つの大きな正解と言えます。教育実習生の電話連絡において、基本中の基本となる時間帯です。
なぜこの時間が適しているのかというと、多くの学校では15時半から16時頃までにその日の授業がすべて終了するからです。授業が終わると児童や生徒が下校、あるいは部活動に向かい、先生方が職員室に戻ってきて事務作業や明日の授業準備、成績処理などに取り掛かる時間となります。実習の担当窓口となる教頭先生や教務主任の先生も、このタイミングであれば比較的席にいる確率が高く、落ち着いて対応してもらいやすい傾向があります。
公立と私立で時間帯の目安に違いはある?
基本的には公立も私立も「16時〜17時」がベストであることに変わりはありません。ただし、私立学校の場合は公立よりも少し遅い時間まで授業(7時間目など)が設定されていたり、独自の課外活動や補習が行われていたりするケースがあります。
もし私立学校に電話をかけて、16時台でも担当者が授業中で不在だった場合は、焦らずに戻り時間を伺いましょう。私立の場合でも定時は17時頃に設定されていることが多いため、基本のルールを外れないように連絡を入れるのがマナーです。遅い時間までやっているからといって、夕方遅くに連絡するのは控えてください。
幼稚園に連絡する際におすすめのタイミング
幼稚園で教育実習を行う予定の方は、「15時〜17時」の間に電話をかけるのがベストです。小学校や中学校とは異なり、園児の活動スケジュールや保護者の動きに合わせて最適な時間を判断する必要があります。
幼稚園の場合、基本的には14時から15時頃にかけて降園時間が設定されています。この時間帯は、保護者へのお迎え対応や、園バスへの乗車誘導などで先生方は非常に慌ただしく動いています。安全管理にも最も気を配る時間帯です。降園のピークが過ぎて園内が落ち着きを取り戻す15時以降が、先生方にゆっくりと電話口に出てもらえるタイミングとなります。
延長保育がある園でも遅い時間の電話は避けるべきか
近年は延長保育(預かり保育)を実施している幼稚園も増えており、17時以降も園に子どもたちが残っているケースが多々あります。しかし、17時以降の遅い時間に連絡を入れるのは「避けるべき」が正解です。
延長保育を担当しているのはシフト制で遅番に入っている一部の先生のみであり、実習担当の主任の先生や園長先生は17時で退勤してしまう可能性が高いからです。担当者が不在で二度手間にならないためにも、15時から17時の間に要件を済ませられるよう準備を整えておきましょう。
保育園・こども園への電話で配慮すべきポイント
保育園やこども園での実習を控えている場合は、他とは事情が大きく異なり「13時〜14時半」が最も電話をかけやすい時間帯となります。ここを間違えると大きな迷惑をかけることになるので注意が必要です。
この時間は、園児たちのお昼寝(午睡)の時間にあたります。子どもたちが静かに眠っている間は、保育士の先生方も連絡帳の記入や事務作業、休憩などを交代で行っており、一日のなかで最も職員室が落ち着いている貴重なタイミングなのです。お昼寝中に電話のベルを鳴らすことをためらう方もいるかもしれませんが、多くの園ではこの時間帯の連絡が推奨されています。
一方で、夕方16時以降は保護者のお迎えがピークを迎え、当日の出来事の引き継ぎや保護者対応で園全体が非常に忙しくなります。そのため、小中高ではベストとされる夕方の時間帯であっても、保育施設では絶対に避けるのが無難です。
【比較表】教育実習の電話に最適な時間帯まとめ
これまで解説した校種別の最適な時間帯を、ひと目で分かるように比較表にまとめました。電話をかける前に、自分の実習先がどのパターンに当てはまるのかを再度確認しておいてください。
| 実習先の種類 | 最適な時間帯 | おすすめの理由と配慮事項 |
|---|---|---|
| 小学校・中学校・高校 | 16:00〜17:00 | 授業が終わり、先生が職員室に戻っているため。17時の定時前には終えること。 |
| 幼稚園 | 15:00〜17:00 | 園児の降園時間が終わり、一息つけるタイミングのため。保護者対応後を狙う。 |
| 保育園・こども園 | 13:00〜14:30 | 園児のお昼寝(午睡)の時間であり、職員が事務作業などで対応しやすいため。 |
どこで実習を行うかによって「何時ごろがいいか」の正解は変わります。自分の都合だけで電話をかけるのではなく、相手の1日のスケジュールを想像し、最も負担の少ない時間を選んで連絡を入れることが大切です。
教育実習の電話で絶対に避けるべきNGな時間帯とは
最適な時間を把握することも大切ですが、それ以上に「かけてはいけない時間」を知っておくことも同じくらい重要です。相手の業務を妨げてしまうと、実習前からマイナスな印象を与えかねません。絶対に避けるべきNGな時間帯とその理由を解説します。
始業前や朝の会・朝礼の時間は避けるべきか
朝一番の時間は、どの校種であっても電話を避けるべきかという問いには、強く「YES」とお答えします。具体的には、朝8時から9時半ごろまでの時間帯です。
この時間は、先生方にとって一日のなかで最も慌ただしい「戦場」のような時間帯です。職員室では朝の打ち合わせや朝礼が行われており、その後すぐに児童生徒を迎え入れたり、朝の会を実施したりと息をつく暇もありません。さらに、保護者からの欠席や遅刻の連絡の電話がひっきりなしに鳴っている状況でもあります。
そんな中、急ぎではない実習の依頼や打ち合わせの電話が入ってしまうと、先生方の業務を大きく圧迫してしまいます。相手の迷惑にならないよう、朝の忙しい時間帯に電話をかけるのは絶対に控えましょう。
当日の欠席など緊急時のみ朝の連絡が必須
朝の電話は厳禁であるとお伝えしましたが、例外となるケースが一つだけあります。それは「実習当日に体調不良などで欠席・遅刻をする場合」です。
無断欠席や無断遅刻は社会人として最もやってはいけないことの一つです。自分の体調が悪いと分かった時点で、始業時間前であっても速やかに学校へ連絡を入れる必要があります。その際は「朝のお忙しい時間帯に大変申し訳ございません」と一言添えてから、要件を簡潔に伝えてください。
授業中や午前中の忙しい時間帯は控える
朝のバタバタが落ち着いたからといって、10時や11時といった午前中の時間帯に電話をかけるのも、基本的にはおすすめできません。この時間は、学校においてはまさに授業の真っ最中だからです。
実習の担当となる先生が教頭先生などの管理職であったとしても、学校への来客対応や他の業務、あるいは校内巡視などで忙しくされていることが多いです。もし実習担当が一般の教員であった場合、授業中で電話に出られない確率が非常に高くなります。授業中に電話を取り次ぐために、先生を教室から呼び出すような事態になれば、生徒の学習環境にも悪影響を与えてしまいます。
大学の講義の都合などで夕方に電話をかけるのが難しい場合は、午前中の「10時40分から11時」の間や、午後の「13時半から14時半」の間など、授業と授業の合間の休み時間が挟まるタイミングを狙うという手もありますが、やはり確実なのは放課後の時間帯です。
お昼休みや給食の時間は先生も休憩や指導中
お昼の12時から13時半ごろまでの時間帯も、連絡を控えるべきNGなタイミングです。会社員であればお昼休みの時間は電話がつながりやすいイメージがあるかもしれませんが、学校現場は全く状況が異なります。
学校におけるお昼の時間は、給食の準備や配膳、片付けの指導など、先生方にとって気の抜けない指導の時間です。子どもたちが食事をしている最中も、アレルギー対応やトラブルが起きないよう見守る必要があり、ゆっくり休憩できている先生はほとんどいません。
また、生徒たちが食事を終えて昼休みに入ると、今度は生徒指導や委員会活動のサポート、部活動のミーティングなどで校内を動き回っていることが多いです。先生方が自席で落ち着いて電話を取れる状況ではないため、この時間帯の連絡は相手への配慮に欠ける行動と受け取られてしまいます。
17時以降など遅い時間の電話がマナー違反になる理由
教育実習の電話で遅い時間は避けるべきか、と疑問に思う方もいるでしょう。結論として、17時以降、特に18時や19時といった遅い時間の電話は明らかなマナー違反となります。
公立学校の教員の定時は、一般的に16時45分から17時ごろに設定されていることがほとんどです。近年は教員の働き方改革が推進されており、定時を過ぎた後の電話対応は自動音声による留守番電話に切り替わる学校も急速に増えています。
もし電話がつながったとしても、それは先生方が残業して明日の準備や成績処理を行っている貴重な時間を奪うことになります。「部活動が終わる時間まで待ったほうがいいかも」と気を利かせたつもりが、かえって相手の業務終了を長引かせてしまう結果になりかねません。遅くとも17時までには必ず電話でのやり取りを終えるように心がけてください。
土曜日や休日に教育実習の電話をかけるのは避けるべきか
平日は大学の講義やアルバイトで忙しく、なかなか電話をかける時間が作れないという方もいるでしょう。そこで頭をよぎるのが「土曜日ならいいのでは?」という考えです。しかし、休日に関するマナーもしっかりと理解しておく必要があります。
学校の基本は平日稼働!土日祝日は避けるのが鉄則
教育実習の電話を土曜日にかけてもよいかという疑問に対しては、絶対に避けるべきであると断言します。日曜日や祝日はもちろんのこと、土曜日も学校は「休日(週休日)」の扱いとなります。
学校教育法や関連する規則に基づき、公立学校の教職員は原則として土日が休みと定められています。平日は子どもたちの指導で忙しく過ごしている先生方にとって、週末は心身を休めたり、プライベートな時間を過ごしたりするための大切な日です。
そもそも、休日は事務室も閉まっており、代表電話にかけても誰も出ないか、音声ガイダンスが流れるだけというケースがほとんどです。学校の基本的な稼働日は月曜日から金曜日までの平日のみであることをしっかりと認識し、土日祝日に連絡を入れるのは控えましょう。
部活動等で先生がいても土曜日の電話を控えるべき理由
「うちの学校は土曜日も部活動が盛んだから、先生も出勤しているはず」と考える方もいるかもしれません。確かに、中学校や高校では休日にも部活動の指導で多くの先生が学校に出向いています。
しかし、休日出勤している先生方は、あくまで「部活動の指導」という特定の目的のために来ています。平日のように職員室で事務作業を行っているわけではなく、グラウンドや体育館で生徒たちと向き合っています。そのため、職員室の電話が鳴っても対応できないことが多く、無理に出させれば指導の妨げになってしまいます。
実習の担当窓口である教頭先生や教務主任の先生が、休日に出勤しているとは限りません。誰かが電話を取ったとしても「担当者は本日お休みをいただいております」と言われて二度手間になるだけです。土曜日に電話をするのは、双方にとってメリットがありません。
学校行事(運動会・文化祭)の振替休日に要注意
平日に電話をかけたにもかかわらず、誰も出ないというケースがあります。その原因として多いのが、学校行事の振替休日です。
運動会や文化祭、授業参観といった大きな学校行事は、保護者が参加しやすいように土曜日や日曜日に開催されるのが一般的です。その代わりとして、翌週の月曜日(または火曜日)が「振替休日」に指定され、学校全体がお休みとなります。
もし月曜日に電話をしてつながらない場合は、実習先の学校のホームページなどで年間行事予定表を確認してみましょう。行事の直後であった場合は、翌日以降の平日を待ってから改めてかけ直すのがスマートな対応です。
長期休暇中(夏休みなど)に電話をかける際の注意点
夏休みや冬休みといった長期休暇中であれば、いつ電話をかけても良いのでしょうか。長期休暇中は児童生徒の授業がないため、平日であれば比較的時間の融通が利きやすく、16時以降にこだわらずとも日中に連絡がつきやすい傾向があります。
時間帯については、午前中(10時〜11時)や午後(13時〜16時)など、先生方が学校で研修や事務作業を行っているであろう一般的な勤務時間帯を狙って電話をかけるようにしましょう。朝一番や定時以降の時間は、長期休暇中であっても避けるのがマナーです。
学校閉庁日と教職員の夏季休暇期間について
長期休暇中に連絡を入れる際に最も気をつけなければならないのが「学校閉庁日」の存在です。近年、教員の働き方改革の一環として、お盆の時期(8月中旬)に合わせて数日間、学校を完全に閉める期間が設けられています。
この期間は日直の先生もおらず、電話は一切つながりません。また、閉庁日の前後も先生方が交代で夏季休暇を取得している時期であるため、担当の先生が不在にしている可能性が高くなります。夏休みに電話をする場合は、あらかじめ学校のホームページなどで閉庁日の期間を確認し、その時期を避けて連絡を入れることが大切です。
教育実習の電話をかける前の必須!事前準備とマナー
電話をかける時間帯が決まったら、次に行うべきは「電話をかけるための準備」です。ただ闇雲に電話をかけると、緊張して伝えたいことが飛んでしまったり、失礼な態度をとってしまったりするリスクがあります。事前準備を怠らないようにしましょう。
質問事項や伝える内容を必ずメモにまとめる
電話をかける前には、自分が誰で、何の用件で電話をしたのか、そして相手に何を聞きたいのかを紙のメモに書き出しておきましょう。
いざ電話がつながり、相手の声を聞くと、想像以上に緊張して頭が真っ白になってしまうことはよくあります。自分の所属大学名や学部、卒業年度、実習を希望する教科など、当たり前に言えるはずの情報すら言葉に詰まってしまうかもしれません。
- 大学名、学部、氏名
- 卒業年度(自分が何年度の卒業生か)
- 教育実習の内諾のお願いであること
- 事前の打ち合わせ日程の相談
- 訪問当日の持ち物や服装の確認
上記のように、箇条書きで構わないので要点を整理しておくことが大切です。メモというカンペがあれば、もし緊張してしまってもそれを見ながら落ち着いて話を進めることができます。
静かで電波状況の良い落ち着いた環境を選ぶ
電話をかける環境選びも、立派なマナーの一つです。大学の賑やかなカフェテリアや、風の強い屋外、電波が不安定な地下鉄の駅などから電話をかけるのは絶対に避けましょう。
周囲の雑音が大きいと、相手の声が聞き取りにくくなるだけでなく、こちらの声も相手に届きづらくなります。「え?もう一度よろしいですか?」と何度も聞き返してしまうと、相手の時間を余計に奪うことになり、非常に失礼です。また、騒がしい場所からの電話は「真剣みに欠ける」とマイナスな印象を与えかねません。
自宅の静かな部屋や、大学の空き教室など、周囲の音が気にならず、スマートフォンの電波が安定して入る場所を確保してから発信ボタンを押すようにしてください。
スケジュール帳やカレンダーを手元に用意する
教育実習に関する電話では、高確率で「いつ来られますか?」「○月○日の○時はどうですか?」といった日程調整の話題になります。このとき、すぐに自分の予定を確認できないとスムーズなやり取りができません。
スマートフォンでスケジュールを管理している方も多いと思いますが、通話中にスマホの画面を操作してカレンダーアプリを開くのは、慣れていないと意外と手間取り、間違えて電話を切ってしまったりするリスクもあります。
そのため、紙のスケジュール帳を手元に開いておくか、卓上カレンダーを用意しておくのが最も確実です。どうしてもスマホのカレンダーを見たい場合は、電話をスピーカーモードにするか、イヤホンマイクを利用して、画面を見ながら話せる状態を作っておくなどの工夫をしましょう。
筆記用具を準備して言われたことは必ず書き留める
日程の候補や、当日の持ち物、集合場所、服装の指定など、先生から伝えられた情報は、どんなに細かいことでも必ずその場でメモを取りましょう。
「あとで書き留めよう」と思っても、電話を切った直後に忘れてしまうことは珍しくありません。聞き間違えや勘違いで、指定された時間と違う時間に訪問してしまったり、必要な書類を忘れたりすれば、実習前から信用を大きく損なってしまいます。
手元には先ほど用意した「話す内容のメモ」と一緒に、大きめの付箋やノート、そして書きやすいボールペンを常にスタンバイさせておきましょう。重要な日時や場所を聞き取った際は、「○月○日の○時に、職員室へお伺いするということでよろしいでしょうか」と復唱して確認すると、ミスを確実に防ぐことができます。
教育実習先の担当の先生が不在だった場合の正しい対処法
ベストな時間帯を選んで電話をしたとしても、担当の先生が出張や会議などで席を外しているケースは多々あります。そんなとき、どのように対応すれば相手に迷惑をかけず、スムーズに連絡を取り直せるのかを解説します。
いつ戻るか時間を伺い自分からかけ直すのが基本ルール
電話口に出た別の方から「実習担当の○○はただいま席を外しております」と言われた場合、焦らずに「いつ頃お戻りになりますでしょうか」と戻り時間を尋ねるのが正しい対応です。
「16時半ごろには戻る予定です」などと目安を教えてもらえたら、「それでは、16時半を過ぎましたら、私の方から改めてお電話させていただきます。ご対応ありがとうございました」と伝え、こちらから再度かけ直すのがビジネスの基本マナーです。
学生という立場上、忙しい先生にわざわざ電話をかけ直させるのは失礼にあたります。必ず自分から再度連絡するという姿勢を示すことで、礼儀正しい学生であるという印象を残すことができます。
相手から「折り返しましょうか」と提案された場合の対応
学校側から気を遣って「○○が戻りましたら、こちらから折り返しお電話させましょうか?」と提案されることもあります。この場合も、基本的にはお断りして自分からかけるのが無難です。
「お気遣いいただきありがとうございます。ですが、先生もお忙しいと存じますので、私の方から改めてご連絡させていただきます。何時頃にお電話すればよろしいでしょうか」と返答すると非常に丁寧な印象を与えられます。
ただし、相手が「電話代もかかりますから、こちらからかけますよ」と強く言ってくださる場合や、相手の戻り時間が全く読めない場合は、ご厚意に甘えても問題ありません。その際は、「ありがとうございます。恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。私の電話番号は〜」と、確実に連絡がつく番号と、自分が出られる時間帯をはっきりと伝えましょう。
伝言をお願いする際に気をつけるべき言葉遣いとマナー
担当者がお休みだったり、数日間戻らないような状況であれば、電話口の方に伝言をお願いすることになります。このとき、長々と複雑な用件を伝えるのはNGです。相手も自分の業務の手を止めて電話に出ていることを忘れないでください。
伝言は「自分が誰か」「何についての電話か」「またいつかけ直すか」の3点に絞って簡潔に伝えます。電話に出た方の名前もメモしておき、次にかける時に「昨日、○○様にご伝言をお願いいたしました」と添えるとよりスムーズです。具体的なフレーズについては、後述の例文セクションを参考にしてください。
そのまま使える!教育実習の電話の状況別会話例文
いざ電話をかけるとなると、どんな言葉で切り出せばいいのか迷うものです。ここでは、実習に関する様々なシチュエーションでそのまま使える会話例文をご紹介します。自分自身の状況に合わせてアレンジして活用してください。
初めて実習のお願いや内諾の連絡をするときの例文
初めて学校に電話をかけ、教育実習の受け入れ(内諾)をお願いする際の基本的な流れです。第一印象が決まる重要な電話ですので、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
あなた:「お忙しいところ恐れ入ります。私、○年度卒業生で、現在は○○大学○○学部○年の(氏名)と申します。来年度の教育実習の受け入れについてご相談したく、お電話いたしました。実習をご担当されている先生はいらっしゃいますでしょうか?」
(担当者に代わったら、再度同じように名乗り、用件を伝える)
あなた:「来年度の○月頃に、○週間の教育実習をお願いしたいと考えております。受け入れについてご相談させていただくため、一度学校へお伺いしたいのですが、先生のご都合の良い日時はございますでしょうか?」
相手:「○月○日の○時なら大丈夫ですよ」
あなた:「ありがとうございます。それでは、○月○日の○時に伺います。当日の持ち物で必要なものはございますでしょうか?」
ポイントは、最初に自分が卒業生であることを伝えることです。学校側も母校の卒業生からの依頼であれば、親近感を持って対応してくれやすくなります。
事前打ち合わせ(オリエンテーション)の日程調整例文
実習の数ヶ月前に行われる、事前打ち合わせやオリエンテーションの日程を調整するための電話例文です。
あなた:「お忙しいところ失礼いたします。○月○日から教育実習でお世話になります、○○大学の(氏名)と申します。実習担当の○○先生はいらっしゃいますでしょうか?」
(担当者に代わったら)
あなた:「お世話になっております。本日は、実習前の事前打ち合わせの日程についてご相談したく、お電話いたしました。今、お時間よろしいでしょうか?」
相手:「はい、大丈夫ですよ。いつ頃来られますか?」
あなた:「○月の中旬頃で、先生のご都合の良い日程をいくつか教えていただけますでしょうか?私の方は、○日と○日の午後であればお伺いすることが可能です」
自分の都合だけを押し付けるのではなく、まずは相手の都合を伺い、その上で自分の訪問可能な日時をすり合わせていくのがスマートな調整方法です。
担当の先生が不在で伝言をお願いするときの例文
担当の先生が席を外しており、いつ戻るか分からない場合や、不在が続く場合に電話口の方に伝言をお願いする際の例文です。
あなた:「実習担当の○○先生はいらっしゃいますでしょうか?」
相手:「申し訳ありません、○○は本日は一日出張に出とります」
あなた:「かしこまりました。それでは、恐れ入りますがご伝言をお願いできますでしょうか」
相手:「はい、承知いたしました」
あなた:「ありがとうございます。○○大学の(名前)から、事前打ち合わせの件でお電話があった旨をお伝えいただけますと幸いです。明日の16時頃に、改めて私からお電話いたします。よろしくお願いいたします」
相手にメモを取らせる手間を最小限にするため、用件はできるだけ短くまとめるのがコツです。
急な体調不良などで遅刻や欠席の連絡をする場合の例文
実習期間中、どうしても体調不良や交通機関のトラブルで遅刻・欠席しなければならない場合は、朝の忙しい時間であっても速やかに(始業時間前に)電話をしなければなりません。
あなた:「おはようございます。現在、教育実習でお世話になっております、○○大学の(氏名)と申します。実習担当の○○先生、または教頭先生はいらっしゃいますでしょうか?」
(担当者に代わったら)
あなた:「おはようございます。大変申し訳ございません、今朝から発熱がありまして、本日の実習をお休みさせていただきたいのですが、よろしいでしょうか」
相手:「そうですか、無理しないで休んでください。お大事に」
あなた:「ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。明日の出勤については、夕方頃に改めて状況をご連絡させていただきます。本日は申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします」
欠席や遅刻の連絡は、LINEやメールが普及した現代でも、必ず「電話」で直接伝えるのが鉄則です。誠意をもって謝罪し、今後の対応を伝えましょう。
教育実習の電話で相手に好印象を与える話し方のコツ
電話での会話は、表情が見えない分「声のトーン」や「言葉選び」が印象を大きく左右します。実習前から「しっかりした学生だな」と思ってもらえるよう、以下のコツを意識して話しましょう。
「今、お時間よろしいでしょうか」のクッション言葉を忘れずに
電話がつながり、用件を話し始める前に必ず挟みたいのが「今、少々お時間よろしいでしょうか」という一言です。これはビジネスシーンでも頻繁に使われる、相手への配慮を示すクッション言葉です。
先生方は、電話に出た瞬間も目の前の業務に追われていたり、生徒対応の途中であったりするかもしれません。この一言があるだけで、「相手の状況を思いやることができる学生だ」というポジティブな印象を与えられます。
もし「今はちょっと忙しくて…」と言われたら、「申し訳ございません。それでは後ほど、○時頃に改めてお電話させていただきます」と素早く引き下がり、出直すのがマナーです。
早口にならず明るいトーンではきはきと話す
緊張すると、どうしても早口になったり、声が小さくなったりしがちです。しかし、電話口でボソボソと話されると非常に聞き取りづらく、自信がないように見えてしまいます。
普段話しているスピードよりも、意識して「少しゆっくり」話すつもりでちょうど良いです。また、声のトーンを少し高めに設定し、口をしっかり開けてはきはきと発音しましょう。
特に、自分の名前や大学名、日程の数字などは、相手がメモを取っている場面ですので、より一層はっきりとゆっくり伝えることが大切です。
敬語や丁寧語を正しく使いこなす
学生気分が抜けきらず、ついつい若者言葉や不適切な敬語を使ってしまうのはNGです。実習生は「先生の卵」として見られるため、正しい言葉遣いが求められます。普段から正しい敬語を意識して生活することが大切です。
実習生が間違いやすいNGな言葉遣い例
よくある間違いとして、「〜になります」「よろしかったでしょうか」といったバイト敬語を使ってしまうケースです。「こちらの書類になります」ではなく「こちらの書類です」、「○日でよろしかったでしょうか」ではなく「○日でよろしいでしょうか」が正解です。
また、「了解しました」は同僚や目下の人に使う言葉であり、目上の人に使うべきではありません。先生方に対しては「承知いたしました」または「かしこまりました」に言い換えるよう、しっかりと練習しておきましょう。さらに、相槌を打つ際に「なるほどですね」と言うのも失礼にあたるため、「おっしゃる通りです」や「はい」と返すのが無難です。
教育実習の電話に関するよくある質問(FAQ)
最後に、教育実習の電話に関して学生の皆さんからよく寄せられる疑問にお答えします。イレギュラーな事態に直面した際の参考にしてください。
大学の授業と重なって指定された時間に電話できない場合は?
「16時〜17時に電話をかけるのがベスト」と分かっていても、どうしても大学の必修講義やゼミと重なってしまい、その時間に電話ができないという事態もあるでしょう。
その場合は、無理に授業を抜け出す必要はありません。午前中の休み時間(10時40分頃など)や、お昼休みの後半(13時過ぎ)など、少しでも先生の手が空いていそうな隙間の時間を見つけて電話をかけましょう。
そして、電話がつながった際に「大学の講義の都合で、このような時間にお電話してしまい申し訳ございません」と一言添えれば、先生も事情を理解して快く対応してくださるはずです。
電話をかける時期はいつ頃から動き出すべき?
教育実習の受け入れをお願いする「内諾」の電話は、実習を行う前年度の4月下旬から5月下旬にかけて行うのが一般的です。大学側から「そろそろ内諾をもらってきなさい」と指示が出ることも多いでしょう。
人気の学校や母校以外の学校にお願いする場合、受け入れ枠が埋まってしまうと実習自体ができなくなってしまう恐れがあります。そのため、大学から案内があったら先延ばしにせず、できるだけ早く電話でコンタクトを取ることが重要です。動き出しが遅いと、電話の時間を気にする以前の問題になってしまうため注意してください。
携帯電話(スマホ)からかけても失礼にならない?
現在では固定電話を持たない学生がほとんどですので、自分のスマートフォンから学校へ電話をかけても全く失礼にはあたりませんし、マナー違反でもありません。
ただし、スマホからかける場合は「電波状況」と「バッテリー残量」にだけは十分に注意してください。通話中に電波が切れてしまったり、バッテリー切れで通話が終了してしまったりするのは相手に大変失礼です。
また、学校側から着信があった際に誰からの電話か分かるよう、折り返しの電話を待っている期間は、知らない番号からの着信にも出られるように設定を確認しておきましょう。
まとめ:教育実習の電話は時間帯のマナーを守って好印象を
教育実習の電話は、今後の実習生活の良し悪しを左右するかもしれない重要なコミュニケーションの第一歩です。改めて、この記事の重要なポイントをまとめます。
- 電話をかけるベストな時間帯:小中高は「16時〜17時」、幼稚園は「15時〜17時」、保育園は「13時〜14時半」。
- 避けるべきNGな時間帯:朝の忙しい時間、授業中、給食の時間、そして17時以降の遅い時間。
- 土曜日の電話:学校は休日のため、部活動があっても絶対に避けるべき。
- 事前準備:メモと筆記用具を手元に置き、静かな環境から落ち着いてかける。
電話をかける際、何時ごろがいいのか、遅い時間や土曜日は避けるべきかといった疑問は、すべて「相手(先生方)の状況を想像すること」で解決できます。自分の都合を押し付けるのではなく、教育現場のスケジュールに配慮した行動をとることが、先生としての資質を示すことにも繋がります。
緊張するかもしれませんが、しっかりと準備をして、明るく丁寧な対応を心がければ必ず上手くいきます。この記事で紹介したマナーや例文を参考に、自信を持って実習先へ連絡を入れてみてください。